ゼンリンは6月6日、「ゼンリンミュージアム」(福岡県北九州市)をリニューアルオープンする。
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「ゼンリンミュージアム」リニューアルオープン
第二章:伊能図の展示を拡張
今年度、重要文化財の指定を受ける同館所蔵の伊能図(實測輿地圖)を閲覧できるタブレット端末を設置する。タブレット端末では地図をシームレスに拡大でき、技術の粋を集めた伊能忠敬の地図を隅々まで閲覧できる。また、伊能図の測量・製作工程に関する展示説明をさらに充実させ、見ごたえのある展示となる。
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左:常設展示 第二章の拡張(イメージ)/右:第二章 伊能図閲覧用 タブレット端末(イメージ)
第三章:明治時代~現在・近未来の時間軸で展示を刷新
展示のテーマを、「社会変容と地図の進化」とし、明治時代以降に目まぐるしく社会が変化する中での地図の進化と普及の過程を辿る。さまざまな媒体の展示を通じて、私たちの日常を支える地図の利用シーンを振り返りながら、現在・近未来の地図へとつながる変遷を楽しめる。
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(左から)「最新北九州工業地図」駸々堂旅行案内部 大正9年(1920年)/「大和回遊名所案内図」駸々堂旅行案内部 昭和15年(1940年)/「改訂鉄道案内図」日本地図株式会社 昭和21年(1946年)
「これって北海道!?蝦夷地のカタチをたどる」 開催
常設展をさらに楽しむことができる企画展「これって北海道!?蝦夷地のカタチをたどる」を6月6日~9月15日まで開催する。
19世紀前半まで、「蝦夷地」(現在の北海道)の正確な姿は知られておらず、蝦夷地を含む日本の北方は、地図の空白域とされていた。本企画展では、日本や諸外国が蝦夷地に対してどのような目的を持って解明に取り組んだのか、どう捉えていたのか、地図に描かれた「蝦夷地」の変遷を紹介する。
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(左から)ケンペル/ショイヒツァー「日本地図」1740年/クラプロート「三国通覧輿地路程全図」フランス語翻訳版 1832年/展示品をモチーフにしたチケットホルダー
ガイドツアーの開催日拡大
6月6日以降は、これまで平日限定で開催していたガイドツアーを土日祝にも拡大する。ガイドツアーの内容も企画展だけでなく第一章~第三章まで広げ、日替わりでテーマを変えて開催する。開催時刻は平日が14:00から、土日祝が15:30からとなる。