チームラボは2025年秋、没入型の常設アートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」を京都市南区にオープンする。
京都に没入型アートミュージアムが誕生
本ミュージアムでは、これまでの常識的な物質の概念を超えた作品群に、身体ごと没入する体験が展開される。新たな作品や日本未公開作品も多数加わる。以下の一部の作品に加え、今後もさらに多くの新しい作品群が発表される予定である。
作品1「Massless Amorphous Sculpture」
「Massless Amorphous Sculpture」は、泡の海から生まれ、質量の概念を超越し、地面に沈むこともなく、天井まで上がりきることもなく、空間の中ほどを漂う巨大な塊。「石ころ」のような安定した構造物とは異なり、環境によって生まれ、変化する"高次の彫刻(High Order Sculpture)"という概念を具現化する。
作品2「質量のない太陽と闇の太陽」
「質量のない太陽と闇の太陽」は、無数の光の球体群。人々が光の球体に触れようとすると、強く輝き、周辺の球体も次々と呼応し連続していく。視野を広げてじっと見ていると、闇が凝固したかのような闇の塊の球体群も現れはじめる。この球体は、物理世界には存在せず、認識世界に存在する彫刻。マテリアルは、光と環境、そして身体と認識。体験者自らの動的な身体と認識によって形作られ、体験者自身の認識世界に出現し、存在する彫刻である。
作品3「Morphing Continuum」
「Morphing Continuum」は、時空間を超越した秩序ある構成要素によって生まれる「存在」を創り出す作品。これまでの物体による存在の常識を超越し、中空に存在を維持し、存在の輪郭が曖昧で、人がその存在の中に身体ごと入り込んでも存在が維持され、壊れても自らの存在を修復する。
新たな価値を生み出す創造・発信拠点へ
本ミュージアムは、京都市が進める京都駅東南部エリアプロジェクトの一環としてオープンする。同事業は、京都・大阪を基盤とする複数の企業と共に、京都駅東南部エリアにおける市有地に「新たな価値を生み出す創造・発信拠点」となる施設の設置・運営を行うというもの。チームラボは同事業を通して、京都市が京都駅東南部エリアにおいて目指す、文化芸術や若者を基軸としたまちづくりの推進に貢献する。