河出書房新社は、阪急電鉄に関する最新の動向と、ファンでも知らないディープな魅力を掘り下げた新刊書籍『阪急 最新の凄い話』(文庫判224ページ、902円)を発売した。

  • 『阪急 最新の凄い話』表紙

阪急電鉄は「顧客満足度日本一」の鉄道会社に選ばれ続ける「関西私鉄の雄」。上品で高級感のある車両デザイン、きめ細やかな運行体制、駅設備の充実度など、他社と一線を画す信頼のブランドを築いている。そうした阪急電鉄の魅力に加え、新型車両2000系・2300系、有料座席指定サービス「PRiVACE」、十三駅一帯の再開発構想や新大阪延伸計画、2031年度末に開業予定の「武庫川新駅」など、最近のトピックスを取り上げた1冊となる。

全6章の構成で、路線・車両・種別・駅・ダイヤ・サービスという6つの観点から阪急電鉄を徹底的に分析。「準特急」という独自の列車種別が持つ運行上の合理性、阪急伝統「マルーン色」の由来と変遷、箕面線や嵐山線のワンマン化計画など、鉄道ファンの興味をそそる内容を数多く紹介している。子会社である能勢電鉄と北大阪急行電鉄についても、その緊密なつながりやエピソードを拾い上げ、関西私鉄ネットワークの理解を深める内容とした。

  • 阪急伝統の「マルーン色」車両を紹介

  • 阪急の3つの本線の成り立ちを解説

著者は鉄道に関する著作を多数手がける新田浩之氏。自身が学生時代に阪急電鉄の駅で6年間アルバイトした経験をもとに、利用者の視点を基本としつつ、阪急電鉄での勤務や取材をもとに得られた知識をスパイスのように加えた構成とした。