定年後も働きたいというシニア世代に向けて、令和でも気持ちよく働くためのビジネスマナーや職場の新常識を紹介する『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』(宝島社)。その中から一部を抜粋して紹介します。
今回は「働くときの『7つの心得』」です。
働くときの「7つの心得」
他人の「自慢話」を聞いて喜ぶ人はいない
年齢に関係なく、誰しも 「人の自慢話」は聞きたくないものです。
ところが、なぜか年を取ると 「昔の自慢話」が増える人がいます。この残念な現象は、「今の自分」に対する自信のなさが原因といえるでしょう。
自慢話をして「昔はすごかった自分」をアピールすることで、周りの人に認めてもらいたいのです。
一方、年を取っても「今の仕事」にやりがいや自負を感じている人は、周りの人から認められ、それが自信にもつながるので、自慢話などする必要がありません。
周囲から煙たがられないようにするためにも、職場では次に挙げた「7つの心得」を意識・実行して、「自慢話」ではなく「今の仕事」で周囲から認められる、格好いいシニアを目指しましょう。
働く前に「7つの心得」をチェックしよう
(1)過去の肩書で威張らない
(2)私心がなく使命感を持っている
(3)進んで自ら挨拶する
(4)身だしなみには常に注意している
(5)約束したことは必ず実行する
(6)頭は下げるためにある
(7)自慢話は一度まで
『人には聞けない60歳からのビジネスマナー』(株式会社高齢社 監修/宝島社 刊)
「60歳になれば定年を迎え、悠々自適な老後を」という考え方が変わりつつある現代、65歳までの定年の引き上げや、65歳までの継続雇用制度が確立され、60歳以降も働き続ける人が増えています。働き続けることによって、生活にメリハリがつき、人や社会とのつながりができることで孤立を防ぐことにもなります。年金と合わせた収入を考え、フルタイムで働く選択肢以外にも、自分に合った無理のない働き方を模索することで、老後の時間を有意義に過ごすことができるのです。そして、シニア世代が働くうえで大切なのがビジネスマナー。もしあなたが新しい職場で働くことになっても、新入社員のときのような研修はありません。定年前の組織では、年長者として、役職の付いた上司だった人も、役職定年後あるいは雇用延長後は、これまでのような肩書がなくなります。立場や雇用形態が変わっても、若い人や新しい年下の上司への態度が変わらなければ、職場でのコミュニケーションがうまくいきません。昔は当たり前だった言動が今はハラスメントになってしまうこともしばしば。職場で仕事をスムーズに、自分も周りも心地よく働くために、信頼関係を築くことは大切です。本書では、職場でのマナーをアップデートし、長く楽しく現役でいるためのノウハウをまとめました。身だしなみ、言葉遣い、健康管理、コミュニケーション、メール・チャットまで、いま一度自分の中でおさらい・習得できる一冊です。