第一生命経済研究所が公開しているレポート「2025年・夏のボーナス予測」によると、1人当たりのボーナス支給額は前年比+2.3%の42.4万円(民間企業平均)と見込まれているそうです。夏のボーナスを全額投入すれば、それなりにいい腕時計が買えますね。そこで今回は、40万円前後で狙える「一生モノ」の1本ご紹介します。
元大統領も愛用!?
腕時計の価格はさまざまな要因で高騰していますが、40万円以下で狙えるオススメはタイメックスの「ジョルジオ・ガリ S2 Ti」です。
タイメックスの歴史は、1854年に米国のコネチカット州で創業した老舗時計メーカー「ウォーターベリー・クロック・カンパニー」から始まります。他の多くの時計メーカーがそうであったように、創業当初は懐中時計の生産を手掛けていました。大量生産&低価格販売に注力し、アメリカ軍用時計の納入にも参加。1933年には世界初となる「ミッキマウス・ウォッチ」を発売して大ヒットを記録しました。
その後、社名はユナイテッド・ステーツ・タイム(USタイム)に変わりますが、1944年にはスイス発祥のタイメックスを買収し、戦後には丈夫で信頼性の高い実用時計の販売に力を入れていきます。現在では個性的なクォーツウォッチやアウトドア向けの製品を多くラインアップしており、ビル・クリントンやジョージ・W・ブッシュといった元大統領らがタイメックスの腕時計を愛用していることでも有名です。
そんなタイメックスが、同社のクリエイティブ・ディレクター兼デザイナーであるジョルジオ・ガリ氏の名を冠した腕時計「ジョルジオ・ガリ S2 Ti」を発売しました。ガリ氏は1990年代からスウォッチ、セイコー、シチズンなどでデザインを手掛けた実力者。自身の名を冠したモデルとなれば、力作であるに違いありません。
工具不要でサイズ調整可能
一般的に、腕時計は素材にステンレススチールを用いることが多いのですが、本品は高度な加工技術が求められるチタンを採用しています。ブレスレットもすべてチタン製で、重量が軽く仕上がっているのも特徴です。
ケースの側面からは、鍛造カーボンファイバー製のミッドケースが確認できます。文字盤と時分針にも磨き上げたチタンを使っていて、視認性の良さと高級感を両立しています。
ブレスレットには専用の工具を使わなくても簡単にサイズ調整できる「I-Sizeシステム」を搭載。夕方になると腕がむくみやすい人でも、その場ですぐにサイズ調整できるのはありがたいですね。
ムーブメントには、スイスで製造されたセリタの「SW200-1キャリバー」を搭載し、約41時間のパワーリザーブを実現しています。自動巻きムーブメントに必須のローターには、ブラックIP加工が施されたカスタムローターを採用し、特別感を演出しています。
ケースサイズは約36mm径で、男女問わず装着できるサイズ。約50mの防水性を確保し、スペックは必要にして十分。ただ、昨今のパワーリザーブは50時間以上の長時間化が主流となってきているので、もう少し長くてもよかったと思います。
500本限定だけど入手できるかも?
ネックなのは、500本限定であるということ。限定モデルはすぐに買えなくなってしまうことも多く、紹介するか迷いました。パッケージにガリ氏本人のサインが入ったバージョンはすでに売り切れていますが、サインが入っていないバージョンであれば、時々入荷するかもしれないという話を聞いたので、運がよければ買えるかも? という期待を込めて取り上げました。
チタンの質感もよく、どんなシーン、スタイルでも合わせやすく、価格以上に満足感が得られる仕上がりで、まさに一生モノ。ボーナスを全額突っ込んでも惜しくない1本です。
価格は34万3,200円で、昨今の価格高騰を考えればかなりお買い得! 個人的に、いま一番ほしいモデルのひとつです。