デブリ除去衛星「ELSA-M」のCDRが完了

アストロスケールは6月4日、同社の英国子会社Astroscale(アストロスケール英国)が開発を進めてきた、軌道上で役目を終えた複数の人工衛星を除去するデブリ除去衛星「ELSA-M(エルサ・エム:End-of-Life Services by Astroscale – Multiple)」の機体に対する詳細設計審査(CDR)を完了させたことを発表した。

  • デブリ除去衛星「ELSA-M」

    デブリ除去衛星「ELSA-M」のイメージ (出所:アストロスケール)

ELSA-Mは、世界で初めて捕獲や除去を可能にするインタフェースを搭載した衛星を対象とした、衛星運用終了時の除去を行うEOL(End-of-Life)サービスミッションを行うことが予定されているデブリ除去衛星で、2026年の打ち上げを予定している。

軌道上でEutelsat OneWebの衛星とのドッキングや軌道離脱を実証へ

この軌道上実証ミッションは、欧州宇宙機関(ESA)とEutelsatのパートナーシップであるSunriseプログラムを通じて、英国宇宙局(UKSA)によって支援されており、アストロスケールが過半を拠出し、残りはESAおよびEutelsatを通じた英国宇宙庁による共同出資で構成されている。SunriseプログラムはESAのARTES(Advanced Research in Telecommunications Systems)プログラムの一部であり、次世代通信衛星ミッションのためのソリューションを開発することを目的としている。

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